広陵高校を擁護する現場の声が波紋を呼んでいる。広島の競合校である広陵高校野球部に関する問題がSNS上で拡散し、教育現場の深刻な実態が浮き彫りになった。発端は、ある教員を名乗る人物の投稿で、職員室での同僚たちの意見が信じがたい内容だったという。
その意見は大きく分けて三つ。第一に「共合校なんてどこもそんなもんだ」、第二に「自分たちの時代はもっとひどかった」、第三に「そもそもカップ麺を食べる側にも問題がある」。これらの発言は、問題の本質から目を背け、過去の悪習を肯定するものであり、教育の現場における思考停止を示唆している。
特に、過去の経験を引き合いに出すことで現状を正当化する姿勢は、改善の努力を放棄する危険な考え方である。また、被害者にも問題があるという論理は、加害行為を正当化するための無責任な言い訳に過ぎない。このような発言が教育者から出ること自体が、教育現場の構造的な問題を浮き彫りにしている。
ネット上では、教育現場におけるこのような古い体質に対する厳しい批判が相次ぎ、「昔はもっとひどかった」という言葉が思考を停止させているとの指摘も多い。社会の常識から乖離した教育現場が、時代遅れの価値観を温存しているという意見も見受けられる。
この問題は、教育現場が真剣に暴力問題に取り組むきっかけとなるべきであり、内部の声を外に出すことが重要である。広陵高校の問題を通じて、教育現場の改革が求められている。