**無人コンビニの普及が進まない衝撃の理由とは?**
日本の主要コンビニチェーン、セブンイレブンとファミリーマートが無人店舗の導入を進めているにもかかわらず、その普及が思うように進んでいない。現代社会の人手不足解決策として期待される無人コンビニ。しかし、実際には様々な課題が立ちはだかっている。
JR東日本が展開する無人店舗「NEWDS」は、キャッシュレス専用でセルフレジを採用。しかし、商品陳列や店内清掃は依然として人手に頼っており、完全無人運営には程遠い。一方、セブンイレブンはオフィス内利用を想定したコンパクト店舗を開発したが、アプリを使う手間や多様なサービスの欠如が問題視されている。
さらに、TOUTOが開発した無人決済システムは、AIカメラとセンサーを駆使して客の動きを追跡するが、誤認識のリスクや高額な導入コストが障壁となっている。海外の事例を見ても、中国やアメリカの無人店舗は次々と閉鎖されているのが現状だ。
根本的な問題は、無人コンビニが提供できる価値が従来の店舗に劣ることだ。豊富な品揃えや迅速なサービス、そして人とのコミュニケーションが失われることで、顧客の信頼を得ることができない。無人化の進展は、効率化とサービスの質のバランスを崩す危険性を孕んでいる。
果たして、完全無人店舗は本当に必要なのか?人間の手が必要な場面は依然として多く、無人化の波がどこまで進むのか、今後の動向に注目が集まる。