福岡県神宮町で、未曾有の危機が発生しています。大雨によって地下の下水処理施設が水没し、福岡市内は「うんこまみれ」の状態に陥っています。午後6時頃、宮中央浄化センターで約30cmの浸水が確認され、その後、状況は急速に悪化。午後8時20分には、地下の施設が天井まで水に覆われ、推定3000立方メートルの汚水が溜まってしまいました。
現在、バキュームカー3台が排水作業に従事していますが、追いつかない状況です。市は家庭での水の使用を控えるよう呼びかけており、特に洗い物や風呂、トイレの水の使用量を最小限に抑えるよう指示しています。復旧には時間がかかる見込みで、今後は仮設の処理設備の建設も検討されています。
市民からは「福岡はこんなレベルだったのか」との声や、インフラ整備の遅れを嘆く意見が相次いでいます。過去にも大雨による被害が続いている福岡ですが、今回は特に深刻な事態となっています。下水道が機能しない状況は、衛生面でも大きな懸念を呼び起こしています。
この危機的な状況が改善されるまで、市民は生活排水に対する意識を高め、協力を求められています。福岡のインフラが試される中、今後の動向に注目が集まっています。