プロ野球界のレジェンド、長嶋茂雄氏が89歳で逝去したことを受け、日本テレビは緊急特番「ありがとう、長嶋さん」を放送した。しかし、この特番は視聴率が期待を下回り、関東地区で7.4%という結果に終わった。放送は2025年6月3日夜7時からの2時間生放送で、長嶋氏の膨大な映像資料を基にした内容だったが、裏番組には及ばず、民放では3位となった。
視聴率の低迷については、急遽決まった特番の影響が指摘されている。長嶋氏の訃報が当日朝に伝えられたため、多くの視聴者が番組の存在を知らなかった可能性がある。また、番組内容に対する不満も多く寄せられた。特に、現役時代の名プレイ映像が冒頭の25分に限られ、その後は監督時代のエピソードが中心となったため、ファンの期待に応えられなかったという意見が多かった。
視聴者の反応を見ても、「もっと深く掘り下げた内容を期待していた」という声が目立つ。長嶋氏の現役時代の映像やエピソードが豊富に存在する中で、番組の構成に物足りなさを感じたファンも多かったようだ。特に、視聴者からは「放送を数日後に延期し、じっくりとした内容で特集を組むべきだった」との意見も寄せられている。
また、視聴率は比較的高い数字を記録した他局の特番に対抗できなかったことも、長嶋氏の追悼特番の結果を暗示している。過去の大スターの追悼特番が高視聴率を記録していたことを考えると、今回の結果は時代の変化だけでなく、放送内容や告知の不足も影響しているのかもしれない。