車椅子アイドルの狩りさんが、女性へのAED使用を敬遠する風潮に対して強い意見を表明しました。13日、狩りさんはSNSで、女性が倒れている場面で男性がAEDを使用することに対するリスクを懸念する声があることについて触れ、自らの経験を交えて人命の重要性を訴えました。
彼女は、2018年に赤髄損傷を負った際、男性に助けられた経験を振り返り、「もしその男性が助けることをためらっていたら、私は今ここにいなかったかもしれません」と述べました。さらに、「命の危機に直面した時に、他のことを気にする余裕はありません」と強調し、救助活動において人命を最優先すべきだと訴えました。
狩りさんの発言は、社会が抱える問題を浮き彫りにしています。現在、多くの人々が女性を助ける際、セクハラや誤解を恐れてためらう傾向があり、これは社会全体の風潮として広がっています。彼女はこの現象に対して、「助けを必要としている人がいるなら、無条件で助けるべきです」と呼びかけました。
一方で、ネット上では彼女の意見に賛同する声がある一方で、男性が女性を助けることに対する抵抗感を理解する意見も多く見られます。「女性に触れることがリスクとされる現状がある」との指摘は、助けを提供する側が抱える不安を反映しています。
狩りさんは、自らの経験から得た教訓を基に、法的にも助ける行為を保護する社会を目指す必要があると訴えています。彼女の発言は、救助行為の重要性を再認識させるものであり、広く議論を呼ぶことが予想されます。