川崎市で発生したストーカー殺人事件が衝撃を呼んでいる。岡崎朝日さん（24）が遺体で発見されたことが明らかになり、家族は警察の対応に対して激しい怒りを露わにしている。事件は、朝日さんがストーカーの白井秀雪容疑者に悩まされていたにもかかわらず、警察が適切な措置を取らなかったことが原因とされている。

家族は、12月20日に朝日さんが行方不明になった際、すでに白井容疑者を警察に訴えていたが、警察は「事件性はない」と一貫して主張。4月30日になって初めてストーカー規制法違反で捜索を行い、遺体が発見されたのはその後のことだった。家族は、警察の無責任さに抗議し続け、朝日さんを救えなかった責任を問う姿勢を崩していない。

「私たちは覚悟を決めている」と語るのは、朝日さんの祖母の姉Aさんだ。家族や友人らは、警察の対応に対して怒りを募らせ、「お前らが殺したんだろ」と非難の声を上げている。抗議活動には多くの支持者が集まり、事件の真相を求める声が高まっているが、一方で警察への批判に対する反発も見られる。ネット上では「家族が直接容疑者を取り押さえるべきだった」という意見も飛び交い、様々な声が交錯している。

事件の背後には、被害者を守るための法制度の不備と、警察の無責任な対応が浮き彫りになっている。家族は署名活動を通じて真相究明を求め、今後の対応を強く訴え続ける意向だ。命の重みが失われた今、何がこの悲劇を招いたのか、社会全体で問い直す必要がある。