日産自動車とホンダの統合競技が正式に打ち切られた。日産の内田誠社長が本田の三俊博社長に対し、経営統合の意向を撤回することを直接伝えた。この決定は、両社の取締役会において基本合意書の撤回を図ることを含んでおり、1ヶ月半にわたる統合交渉は完全に終焉を迎える見込みだ。

今回の会談は東京都内の本田本社で行われ、日産は5日に取締役会を開いて本田からの子会社化案について意見を交わしたが、反対意見が多数を占めた。日産の経営陣は、ホンダの提案を突っぱね、さらなる再建の道筋を見失った形だ。再建計画に対するホンダの助力を拒否した結果、日産は自らの足元が揺らいでいることを自覚しなければならない。

ホンダ側は、日産との統合が回避されたことに安堵している様子で、「これで自分たちの戦略を自由に進められる」との声も上がっている。しかし、日産にとっては、この機会を逸したことが致命的な結果を招く可能性が高い。売上が落ち込み、経営不振が続く中、再建の道は険しく、社員たちの将来も危ぶまれる。

業界内では、「日産の経営陣は内部改革を進める必要がある」との声が高まっており、特に外国人役員の多さに懸念が寄せられている。日産は自力での再建が不可能であることが明らかになっており、経営人の総入れ替えが求められる状況にある。今後の展開に注目が集まる中、日産の運命がどのように変わるのか、業界全体が注視している。