沖縄で2025年7月に開業予定の大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」の運営会社である株式会社刀が、赤字続きの経営実態を抱えていることが明らかになった。運営責任者である盛岡氏は、USJの再建に成功したとして高い評価を得ているが、公開されたデータからは、同社が手掛けた他の施設が赤字に陥っている事実が浮かび上がっている。
具体的には、ネスタリゾート神戸が2023年11月に8億円の赤字を計上しているほか、西武園はリニューアルからわずか2年で28億円の赤字を抱える状況にある。これらの数字は、刀のマーケティング手法が一時的な集客には成功しても、持続的な利益を生むことができていないことを示唆している。
ネット上では、「償却前の利益を強調するのは会計のトリックだ」との指摘や、「マーケティングで客を呼べても、経営で利益を出せなければ意味がない」といった懸念の声が上がっている。また、「沖縄の地元民として期待と不安が半々」との意見もあり、地域経済への影響についても疑問が呈されている。
刀の実績が必ずしもジャングリア沖縄の成功を保証するものではないとの見解が広がる中、今後の展開に注目が集まる。特に、開業前にこのような問題が浮上することは、健全な経営判断の一環とも捉えられ、今後の進展が待たれる。沖縄の新たな観光地としての期待が高まる一方で、経営の実態がどのように改善されるかが、今後の焦点となるだろう。