2019年9月、山梨県の同志村で小学1年生の小倉美咲ちゃんがキャンプ中に失踪した事件は、未だに多くの謎を残している。失踪から2年7ヶ月後の2022年4月、彼女の遺骨と見られる肩甲骨が発見されたが、事故か事件かの真相は依然として不明だ。
美咲ちゃんはキャンプ場で家族や友人と遊んでいたが、午後3時頃に突然姿を消した。家族やキャンプ場のスタッフ、さらには警察や自衛隊を含む1700人以上の捜索隊が動員され、2週間にわたって捜索が行われたが、手がかりは見つからなかった。この捜索の結果、発見されたのは美咲ちゃんの遺骨の一部のみであり、発見場所は最初の捜索範囲内だったにも関わらず、なぜ見つからなかったのかという疑問が残る。
遺骨が発見された場所は、キャンプ場からわずか600メートルの地点で、急な斜面に位置していた。この斜面は捜索当初から危険視され、捜索対象から外されていたため、見落とされた可能性が高い。また、発見された靴や靴下の状態も不自然で、通常なら劣化が進むはずのものが比較的良好な状態で見つかっていることから、何らかの人為的な要因があったのではないかとの疑念も生まれている。
現在、警察は美咲ちゃんの死因について事故と事件の両面から捜査を続けているが、事件性が薄いと見られ、捜査の規模は縮小されている。新たな証拠が見つかれば、再び捜査が拡大される可能性もあるが、現時点では明確な手がかりは得られていない。家族や関係者は、真相解明を切に願っており、今後の捜査の進展が注視されている。