中居正広が元女性アナウンサーAさんとのトラブルを受けて提訴したことが明らかになり、フジテレビは大きな批判に直面している。これにより、同局のスポンサー離れが加速しており、経営陣の刷新が求められる事態となった。6月25日のフジメディアホールディングスの株主総会では、新たに11人の取締役が選任され、社長の清水健二氏を除く全員が新人となった。
フジテレビは、7月6日に「検証 フジテレビ問題 反省と再生改革」と題した特別番組を放送することを決定した。この番組では、同社がどのように判断を誤ったのか、また組織の内部事情についての証言をもとに検証を行う。会社側は、信頼回復を最優先事項とし、改善策を講じる意向を示している。
中居の提訴に関して、フジテレビの企業法部は、法的責任の追求について慎重に検討していると述べている。外部の弁護士とも相談しながら、訴訟の可能性や損害額について総合的に判断する必要があるとのことだ。また、関係者の間では、中居の状況が厳しいことを示唆する声も上がっており、今後の展開に注目が集まっている。
この一連の問題は、もはや個人のスキャンダルに留まらず、企業全体の信頼性に関わる重要な事態に発展している。フジテレビは、これまでの謝罪番組では通用しない厳しい局面を迎えており、視聴者やスポンサーの信頼回復に向けた取り組みが急務となっている。