日産子会社、非常事態…人員削減の嵐が襲う
日産自動車の子会社であるジャトコが、深刻な人員削減に踏み切ることが明らかになりました。静岡県に本社を置く同社は、電気自動車(EV)へのシフトを受け、6日から早期退職者の募集を開始。自動車業界全体がEV化の流れに乗る中、経営不信が広がる日産の影響を受け、今後さらなるリストラが予想されています。
自動車産業は、車両メーカーの動向によって大きな影響を受けるため、日産の経営層が抱える問題は、下請け企業にも波及する可能性があります。経営能力や責任感の欠如が指摘される中、同社の未来に対する不安が広がる一方、トヨタをはじめとする競合との差が広がる現状に、業界関係者の懸念は高まるばかりです。
ジャトコは、かつては日本のCVT(無段変速機)市場で名を馳せた企業ですが、EV化に伴い部品点数が減少するため、雇用も影響を受けることが避けられません。かつて7000億円の年間売上を誇った同社は、今やその半分以下にまで落ち込んでいます。
業界を揺るがすこの動きに、他の自動車メーカーがどのように対応するか、そして日産が再起を図ることができるのか、今後の展開に注目です。この非常事態を機に、日産がどのように経営戦略を見直し、再生への道を歩むのか、注視していく必要があります。