備蓄米の販売に関する不公平感が九州地方で高まっています。政府が全国的な米価格の高騰対策として備蓄米を放出したものの、その流通には地域差が顕著に現れ、特に福岡市では消費者からの不満の声が相次いでいます。

福岡のディスカウントストアでは、備蓄米がすぐに完売し、供給不足が深刻化しています。宇都宮大学の松田教授は、地域格差の原因として、大手店舗の関東集中と備蓄倉庫の東日本偏在を指摘。さらに、流通の遅延は生産能力の不足が影響し、全国での流通状況は改善の余地があります。政府は関係閣僚会議を立ち上げ、原因を検証する方針ですが、迅速な供給体制の構築が求められています。地域間の不公平を解消するためには、流通システムの見直しが不可欠です。