俳優の山口崇さん死去 88歳、肺がん 「天下御免」平賀源内役、「タイムショック」2代目司会

俳優の山口崇さん(本名:山口岑芳)が、肺がんのため2025年4月18日に死去したことが明らかになりました。享年88歳。所属事務所は21日に公式サイトで発表しました。

山口さんは、NHKドラマ「天下御免」での平賀源内役や、クイズ番組「クイズタイムショック」の2代目司会者として知られていました。所属事務所によると、山口さんは昨年10月にNHK大河ドラマ「べらぼう」の取材を受けたのが最後の仕事で、その際には声がかすれており、後に肺がんと診断されました。

治療に専念する中でも、死去の5日前には「まだまだ生きるよ」と話していたものの、突然体調が悪化し、長男に見守られながら安らかに旅立ったとのことです。

山口さんは1936年11月17日に兵庫県淡路島で生まれ、早稲田大学教育学部英文科を中退後、NHK俳優養成所や劇団を経て1974年に芸能座を結成しました。

「天下御免」では主人公の平賀源内を演じ、国民的ドラマとして人気を博しました。また、テレビ朝日の「クイズタイムショック」でも2代目司会者として1986年まで務めました。

長女の山口由紀さんは杵屋巳織、長男の山口太郎さんは杵屋巳三郎として活躍しており、山口さん自身も長唄で人間国宝に師事し、民話研究家としても活動していました。

最期の出演作品は、2019年9月に公開された映画「記憶にございません!」で、役柄は総理大臣の恩師でした。通夜は25日午後6時、告別式は26日午前9時半から東京都渋谷区で行われる予定です。

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