元日ハムの加藤豪将氏が、NPB（日本プロ野球）のSNS投稿禁止問題について、強い意見を表明しました。加藤氏は、2023年から日本ハムで2年間プレイし、その後現役を引退。現在はSNSプラットフォーム「X」において、NPBのデジタル戦略に対する見解を述べています。

加藤氏は、日本が「X」のユーザー数で世界第二位を誇る一方で、NPBがその巨大なマーケットを活用できていないと指摘しました。特に、NPBの公式アカウントの発信力がMLB（メジャーリーグベースボール）に比べて非常に乏しいことを問題視しています。これまでNPBはファンの投稿に依存し、自らの価値を無料で広めてきましたが、今後はその投稿すらも許可されないという状況に対して、加藤氏は理解に苦しんでいるようです。

加藤氏は、ファンがつなぎ止めてきた野球というエンターテイメントが衰退する危険性を訴えています。また、NPBの組織が「役所的」であり、ビジネスセンスに欠けている点も批判しました。MLBがエンターテイメントとしての野球を重視していることに対して、NPBにも同様のデジタル活用を進めてほしいと期待を寄せています。

「デジタルに詳しくない世代がNPBを運営している限り、未来は厳しい」とも語り、現状のままでは改善が見込めないと警鐘を鳴らしました。加藤氏の言葉は、両リーグを経験した彼の視点からのものであり、NPBの進化に向けた重要なメッセージと捉えられています。

今後、NPBがどのようにこの問題に対応し、デジタル戦略を見直すか注目が集まります。加藤氏の意見が、NPBのコミッショナーや関係者に届くことを願う声も多く、より良い未来への期待が高まっています。