NHK、ドラマ撮影で事故発生…

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NHKの大型特集ドラマの制作現場で、4月2日午後7時40分に事故が発生しました。戦場シーンの撮影準備中に、音響特殊効果用の火薬装置が誤作動を起こし、複数の出演者が負傷する事態となりました。NHKの後方局は、撮影前に誤作動があったと説明しています。

このドラマは、NHKとNHKインタープライズ、力プロジェクト、ポニーキャニオン、東京テアトルの共同制作で、タイトルは「シミュレーション昭和16年夏の配線」です。現場の安全管理を担当していた力プロジェクトによれば、事故発生時に周辺にいたアクション専門の出演者5人が被害に遭い、全員が病院で診察を受けました。その中の1人は左耳の鼓膜を一部損傷し、重症を負いました。

NHKは、「撮影現場での安全管理を徹底し、再発防止に努めます」とコメントしました。80年という節目の年に向けた作品の撮影現場で起きた今回の事故は、映像制作における安全管理の重要性を再認識させるものとなりました。特に、耳鳴りなどの後遺症が残る可能性がある中で、適切な保証が行われるのか懸念されています。

鼓膜の損傷は自然に治ることが多いですが、大音響を近くで聞いたことによる突発性難聴のリスクも指摘されています。最近ではVFX技術が進化しており、火薬を使用した危険なシーンの撮影は不要ではないかという意見もあります。また、俳優や外部のスタッフに対する保証についても不安が広がっています。

NHKは、視聴者からの受信料を徴収している公共放送として、事故の原因究明や再発防止策を明らかにする責任があります。今後の対応が注目されます。

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