フジテレビの不適切報道を受け、主要スポンサー企業が第3者委員会の調査報告書に対する見解を表明しました。味の素は、「報告書を精査した結果、第3者委員会は機能したと考える」と評価しつつも、広告再開には慎重な姿勢を示しました。人権尊重に関するポリシーに基づき、再開の時期は未定であると述べています。
また、日本生命も広告再開には慎重な立場を取り、再発防止策の妥当性や実行状況が重要であると指摘しました。日本生命は、直接的なCM再開の意向はないとも明言しています。一方、KDDIは現時点では具体的な判断を示さず、報告書の内容確認後に対応を決定する方針です。
各社ともに第3者委員会の機能は認めつつ、フジテレビの改善が見極められるまでCM再開を判断する姿勢を見せています。調査の真摯な姿勢については高く評価される一方で、報告書の内容があまりにも深刻であるため、スポンサー企業は今後の態度を示すべきだとの意見もあります。企業が安易にCMを再開すれば、フジテレビの体質を理解していないことになると指摘されています。
このような状況下で、スポンサーは再開を判断する際に慎重になる必要があります。事件に関与した人々の処分があったとしても、即座にCM再開には結びつかないとの見解が強調されています。フジテレビが改善を果たさない限り、スポンサーが戻ることは難しいとの声もあり、今後の動向に注目が集まっています。