ムロツヨシ 40年会っていなかった母に再会 謝罪に「謝らないでください」心から言えた言葉は

俳優のムロツヨシ(49)が26日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。母との再会について語った。

9年ぶり2回目の番組出演となるムロは、自身の幼少期について「4歳の時に両親が離婚という形をとりまして。その後親権を父親が取ってくれたんですけど、その後すぐに親戚の家に、叔母の家族に引き取っていただいて。それで叔母の家族、祖母、祖父とに育てていただきました」と説明した。

その後叔父や祖母、祖父は他界したが、「叔母は今も家族を一緒にやらせていただいています」とムロ。

母とは4歳で別れて暮らすようになり、その後会っていなかったというが、ムロは9年前に同番組に出演、その後タレント・明石家さんまの番組でも生い立ちを話したところ、母から事務所に手紙が届いたという。「“私が母親でございます”と。“一度会いませんか?”ということで、今から7年前くらいですかね、6年前になるのかなあ、一度お会いさせていただきました」と打ち明けた。

会ってみると緊張するかと思ったが冷静な自分がおり、「産んでくれたお母さまは本当に喜んでくれたということと、あとは謝罪をいただきまして」と回顧。

「4歳の時に離れてしまって申し訳ない」との母からの言葉に「そこに本当に僕は悪いという気持ちはなくてですね、本当にこういう人生で良かったと言いますか、良い選択にしなければいけない、自分が生い立ちのせいで何かをすることは一切なかった人生を歩んできましたので、“謝らないでください”と」と話し、写真を撮るなどしたと語った。

黒柳から感想を問われると「凄く複雑な感情とかはなくて、この方がというのがあって。40年ぶりぐらいに会って、お会いしてくれてありがとうございますっていうのと、お手紙ありがとうございますっていうのと、近況を聞いて」と話し、「なんでしょうね、うれしいとか悲しいとか、今までなんでこんなことしてくれたんだとか、一切思わない。感情がないといったらそれはそれで冷たい人間になってしまうのかもしれないですけど」と続けた。

「感情がそこまで大きく揺れることはなく、ただ元気でいらっしゃって良かったなという気持ちと、でも心から初めて自分の人生で言えた言葉がありましたね。“産んでくれてありがとうございます”という言葉を伝えさせていただきました」と振り返った。

映画やドラマとは違ったと聞かれると、「そうですね。何かフラッシュバックするようなことはなく。思い出はあるんですけどね、自分の頬に口紅がついた思い出だとか、両親がケンカした後僕が布団を被って隠れてるところに、布団から顔出して“終わったよ”っていう。そういう思い出はあるんですけど、その時は思い出すことなく」と説明。「ただ凄くこの方がお母さんだったんだなっていうことで、産んでくれたんだなっていうふうには思いましたね」と話した。

母と連絡先を交換したのかとの質問には「“連絡先を交換しませんか”というふうに言っていただいたんですけども、まあそこはなんでしょうね。僕は育てていただいた、叔母、家族がいますので、そちらの家族の気持ちを考えるとですね、ここから産んでいただいたお母さんと連絡を取るということは、私はしないと思うっていうことをお伝えさせていただきました」と回想。

「もちろん今産んでくれたお母さまにも新しいご家族があるので。そこを考えると私はもうそこでもう産んでくれた感謝と、ここからは別々の人生、まあもちろんこういった場所でお話させていただくこともありますので、健康とか、いい時間が続いていることを願っていることは確かですが」と言葉をつむいだ。

母とか顔が似ていたかと聞かれると「はい。僕は写真撮った時には思わなかったんですけど、親しい友人たちに写真を見てもらったら、似てるって即答で言ってましたね。確かにって、言われてみたら似てるのかなって思います」と笑顔で話した。

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