新車EVが大量放置…中国で異変 値下げ競争が激化 経営難や倒産メーカーも 中国経済へのダメージ懸念
中国の電気自動車(EV)市場が危機的な状況に直面しています。新車のEVが数百台も放置され、業界全体が価格競争によって疲弊しているのです。北京郊外の駐車場には、ナンバープレートのない新型EVが草に埋もれ、錆びたブレーキパッドやタイヤがその惨状を物語っています。販売店によると、販売は好調とのことですが、実際には値引きが60万から80万円にも達し、メーカーや販売員の利益は急激に減少しています。
この異常事態の背後には、需要を超えた過剰生産と、終わりのない価格競争が横たわっています。かつて400社以上あったEVメーカーは、現在では40社程度にまで減少し、経営破綻する企業も続出しています。特に、2018年に設立されたあるEVメーカーは、わずか3年で破産手続きに入る事態に陥りました。
消費者の間では、アフターサービスの不安も広がっています。倒産したメーカーの車両は、ソフトウェアのアップデートや通信が不可欠なため、故障時の修理が困難になる恐れがあります。SNSには、アプリが使えなくなったという不安の声が寄せられています。
中国当局は、利益を犠牲にした価格競争をやめるよう求めていますが、競争はますます激化の一途をたどっています。EV市場の未来は暗雲立ち込め、今後5年間で生き残るメーカーはさらに減少する見込みです。このままでは、中国経済全体への深刻なダメージが懸念されています。