女子ゴルフ界に衝撃が走った。日本の女子プロゴルファー山下美夢有選手が、海外メジャー大会であるAIG全英女子オープンで優勝し、わずか1回の勝利で約2億1200万円という巨額の賞金を手にした。この金額は、日本国内ツアーで年間賞金女王が得る賞金総額に迫るものであり、女子ゴルフ界の賞金格差を浮き彫りにしている。

山下選手は、8月3日にウェールズで開催されたこの大会で、通算11アンダーの成績を収め、見事に初優勝を果たした。これにより、彼女は日本人として6人目の海外メジャー優勝者となり、女子ゴルフ界に新たな光をもたらした。大会では、山下選手の他にも日本勢が躍進し、克南選手が通算9アンダーで2位、武田リオ選手が通算7アンダーで4位に入るなど、上位4名のうち3人を日本人選手が占める結果となった。

大会の賞金総額は975万ドル（約14億4000万円）で、優勝者の山下選手は146万2500ドル（約2億1660万円）を獲得した。この金額は、彼女が2022年と2023年に連続で獲得した日本の年間賞金とほぼ同等であり、海外メジャー大会の規模の大きさを示している。

山下選手は、今後の賞金の使い道について具体的なコメントはしていないものの、過去のインタビューではアクセサリーに興味があると語っており、計画的な使い方が期待される。また、2位の克南選手も約1億1439万円を獲得し、海外メジャーでの経験を積むことができた。

今回の優勝は、金銭的な報酬だけでなく、山下選手のプロゴルファーとしてのキャリアに計り知れない影響を与えるものとなる。彼女は今後、主要な大会に招待される権利を得るとともに、LPGAツアーへの出場資格も確保した。女子ゴルフ界の勢力図が変わりつつある中、山下選手の活躍は日本のゴルフ界にとって歴史的な瞬間であり、今後の展開に大きな注目が集まる。