沖縄の観光施設「ジャングリア」が、実は巨額の赤字を抱えていたことが明らかになり、波紋を呼んでいる。運営会社「刀」の代表である森岡毅氏は、日本一のマーケターとして知られ、過去にはUSJの復活に貢献したとされるが、最近の業績は厳しい状況にある。特に、2024年3月にオープンした「イマーシブフォート東京」が期待外れの結果を招き、24億円の赤字を計上したという。
さらに、ジャングリアの設立には700億円もの資金が投じられ、そのうち80億円が政府のクールジャパン機構からの投資であることが発覚した。この資金は納税者のお金であり、国の支援を受けているにもかかわらず、業績は芳しくない。刀の過去のコンサルティング実績も問題視されており、西武遊園地のリニューアルは一時的な集客には成功したものの、翌年には赤字に転落した。また、トリドールとの契約も途中解除され、その後の業績が改善したことが指摘されている。
森岡氏は、ニュースピックスの取材に対して反論を行い、コロナ禍の影響を強調したが、実際の業績の低迷は否定できない。特に、刀から森岡氏のファミリー企業に毎年1億円が支払われているという金の流れも疑惑を呼んでいる。これにより、税金を投入する企業としての信頼性が問われる事態となっている。
このような状況下で、ジャングリアの将来は不透明だ。マーケティングの成功が実績として語られている一方で、実際の業績は赤字にあえいでおり、森岡氏の手腕が試される時が来ている。国の資金を受けた企業の責任が問われる中、今後の展開に注目が集まる。