タレントのヒロミが広告を務める水道事業者が、消費者庁から名指しで注意を受けるという衝撃的な事態が発生しました。問題の会社は神戸市に拠点を置く「アーズホーム」で、関東及び近畿地方で水道工事を請け負っています。サイト上では、最大35,000円での工事をアピールしていましたが、実際には作業開始後に追加料金が発生し、最終的に10万円を超える請求が相次いでいたことが明らかになりました。
消費者庁によると、2024年1月から5月末までの短期間に、全国の消費生活センターに135件もの相談が寄せられ、そのうち84人が実際に支払いを行い、平均支払い額は約18万円に達していました。このような広告表示と実際の請求額の大きな乖離が問題視され、消費者安全法に基づき、アーズホームとその代表者である北村市の名前が公表される事態となりました。
アーズホーム側はこの件について一切応じない姿勢を示しているとのことです。水回りのトラブルは緊急性が高く、消費者はパニックに陥りやすい状況を狙った巧妙な手口といえるでしょう。ヒロミのような有名タレントを広告に起用することで、消費者に安心感を与える狙いがあったのかもしれません。
この問題に対して、ネット上では厳しい意見が寄せられています。「芸能人が広告をやるからって全然信用できない」との声や、「水道工事の料金を安易に信じてはいけない」という警鐘が鳴らされています。消費者は、特に緊急時の業者選びにおいて、より慎重になる必要があると再認識させられる事例となりました。