北海道砂川市でのヒグマ目撃件数が急増しており、市民の安全が脅かされています。北海道滝川警察署は、2025年7月21日に砂川市の北海道子供の国北口ゲート付近で熊の目撃情報が寄せられたと発表しました。この日、午後5時20分頃、中学生が友人と自転車で走行中、約10メートル先で道路を横断するヒグマの一団を目撃したとのことです。熊の体長は約1.5メートルと推定され、その後森の方へ去っていきました。
警察によると、砂川市内では今月に入ってからすでに24件の熊目撃情報が寄せられており、ヒグマ注意報が発令されています。市内の状況を受けて、地域住民からは行政に対する不満の声が上がっています。特に、熊による人身被害が発生する前に、より積極的な対策が求められています。
市民の中には、熊の出没が日常生活に深刻な影響を及ぼしていると感じている人も多く、通学路での遭遇の危険性を指摘する意見もあります。暗い時間帯に自転車を利用する中学生の安全が懸念され、街灯の不足が問題視されています。さらに、熊の個体数が増加していることが、今後の被害を引き起こす要因になるとの懸念も広がっています。
地域の専門家や有識者に対しても、これまでの共存やゾーニングの提案に対する見解が問われています。市民の命を守るため、行政の迅速な対応が求められる中、今後の動向が注視されています。