国内初の健康管理機能を搭載した新型トイレが登場し、健康管理の常識を覆す革新がもたらされる。TOTOが8月1日から発売するこの「スマート便器」は、排泄物の状態を自動で記録・分析し、日々の健康をサポートする。これは、従来の音水洗浄便座の進化系であり、内部に設置された読み取り機が特徴だ。バーコードリーダーと同様の技術を応用し、便の形状、色、量を自動的に判別する仕組みが採用されている。

このデータは専用アプリに送信され、ユーザーは健康状態の推移を簡単に確認できる。計測システムは便の形状を7種類、色を3種類に分類し、量も3段階で評価する。この情報はアプリのカレンダーに記録され、健康状態の変化を直感的に把握できる。さらに、データに基づいた生活改善のアドバイスも提供される。

TOTOの調査によると、76%の人が排泄後に便の状態を確認する一方で、デジタル記録を取る人はわずか6%に留まっている。この結果を受けて、新機能が開発された。高級シリーズ「ネオレスト」の2モデルに搭載される本製品は、LSWが54万2300円、ASWが49万3900円という価格設定で、3年目の年間販売目標は7300台に設定されている。

このトイレの登場は、健康管理市場への本格的な参入を意味する。高額な価格設定が普及の障壁となる可能性もあるが、健康意識の高まりとともに、より多くの人々がこの新機能を利用することが期待される。トイレという日常的な存在が、健康管理の重要なツールになる時代が到来したことは、まさに驚くべき進化である。