文部科学省が外国人留学生への優遇措置に関してようやく問題を認識した。SNSで広がる不満の声によれば、日本人学生が奨学金の返済に苦しむ中、中国人留学生には返済不要の小額金が支給されているという。文部科学省の科学技術振興機構(JST)が実施する次世代研究者挑戦的研究プログラム「スプリング」に関連するこの問題は、特定の国籍を優遇する規定がないにもかかわらず、外国人留学生が全体の約40%を占め、その中でも中国人留学生が最も多いという現状に起因している。
JSTによると、2024年度には564人に支給され、そのうち4125人が外国人留学生であり、中国人留学生は3151人を占めている。一方、文部科学省は6月にスプリングの支援金290万円のうち、日本人学生に限定して240万円を生活費として支給する方針を発表した。この制度は元々、日本人学生の進学の少なさを解消するために創設されたものであるが、運用の過程で日本人以外の学生にも広く支援金が配分される結果となっていた。
この問題に対し、ネット上では「バレなきゃ何をやってもOK」との声や、「日本は日本人のものだ」という意見が飛び交っている。批判の中には、外国人留学生への支援が日本人学生の経済的困難を無視しているとの指摘もあり、政府の対応が急務であることを示唆している。文部科学省は、制度の見直しを進める意向を示しているが、国民からは「遅すぎる」との声が多く上がっている。今後の動向に注目が集まる。