静岡県伊東市の田久保真紀市長が、自身の学歴詐称問題を巡る会見を行い、大きな波紋を呼んでいる。市長は、東洋大学法学部を卒業していないことを認め、助籍の状態であったと発表した。市長は市民に向けて謝罪し、自身の経歴に関する問題で多大な迷惑をかけたことを深く反省したと述べた。
田久保市長は、当選後に市の広報誌に掲載された経歴が事実とは異なることを認めた。記者からの質問に対し、彼女は「卒業証明書の調査は捜査当局に任せる」とし、今後の手続きが終わり次第、市長を辞任し再出馬したい意向を示した。しかし、彼女の発言には疑問の声も上がっている。記者団は、起訴される可能性がある中で再出馬の資格があるのかと問いただしたが、市長は「起訴されることはない」との見解を示した。
田久保市長の学歴詐称問題は、彼女が伊豆高原メガソーラー計画に反対する運動の中心的存在であったこととも関連している。市長はその活動を通じて市民の支持を得たが、現在の疑惑は彼女の政治生命を脅かすものとなっている。地元の関係者は、彼女の辞任後の再出馬は、メガソーラー計画や新図書館計画への反対を支持する有権者の票を狙ったものではないかと指摘している。
田久保市長の会見は、彼女の強いメンタルや再出馬への意欲を示す一方で、疑惑の解明を他者に任せる姿勢には批判が集まっている。市民の間では、再選挙の費用や彼女の誠実さに対する疑問が広がっており、今後の動向が注目される。