女優の遠野なぎこさんが亡くなった理由が明らかになり、彼女が抱えていた深刻な金銭的苦境と健康問題が報じられています。遠野さんは、2012年に大手事務所を退社後、多くのバラエティ番組に出演し、ストレートなトークで視聴者の支持を得ていました。しかし、長年にわたる摂食障害に苦しみ、年を重ねるごとに体調は悪化していったとされています。
特に昨年9月には、彼女の出演していた生放送番組「バラ色ダンディ」が終了し、レギュラー番組が全てなくなる事態に直面しました。これにより、金銭的な焦りが増し、生活が困難な状況に追い込まれたと報じられています。遠野さんはお金の管理が苦手で、ほとんど貯金がなく、親族にも頼ることができなかったとされています。
今年1月にはフリーランスとして活動を開始しましたが、唯一の収入源はブログのみで、月収は約10万から15万円と厳しい状況でした。彼女は6月26日に自身がうつ病と診断されたことを公表し、薬を処方されていたことも明らかになっています。
遠野さんは、自身の病気に悩みながらも、他人の悩みを聞くことに強い思いを持っていたと伝えられています。警察は現在、彼女の遺体の身元確認を急いでいるとのことです。この報道はネット上で大きな波紋を呼び、彼女の状況に心を痛める声が多く寄せられています。芸能界の厳しい現実が浮き彫りになったこの事件が、同じような状況にある人々に対する支援の手が届くきっかけとなることが期待されています。