日本テレビが放送した長嶋茂雄追悼特番が、重大な見落としを引き起こし、ファンの失望を招いている。6月3日夜、長嶋氏が午前6時39分に亡くなった直後、急遽放送された「ありがとう長嶋ミスタープロ野球永遠に」は、内容の薄さが際立ち、視聴者から厳しい批判を受けている。
特番は2時間にわたり放送されたが、長嶋氏の現役時代に関する話はわずか25分で終了し、その後は監督時代のエピソードが中心となった。視聴者からは「現役時代の話が少なすぎる」という声が続出。特に、長嶋氏の輝かしいプレーや記憶に残る瞬間がほとんど紹介されなかったことに対する失望感が強まっている。
さらに、他局が放送した内容がより深く、長嶋氏の魅力を伝えているとの皮肉な結果も浮き彫りになった。ファンの間では、「もっと詳しく10.8決戦を見たかった」「現役時代を知らない人には特番より通常放送の方が良かった」との声が上がり、番組の制作に対する疑問も噴出している。
日本テレビ関係者は、長嶋氏の映像素材が他局に比べて劣っていたことを認め、「急いで特番を編成したが、内容が薄くなってしまった」と釈明。しかし、ファンの期待に応えることができなかったという事実は覆えない。長嶋茂雄の偉大さを伝えるためには、より充実した内容の特番が求められている。