コメ売店「更に高くなるよ」

米の価格が急騰し、政府の備蓄前販売が始まる中、全国のコンビニエンスストアが新たな動きを見せています。ファミリーマートは、6月5日から東京と大阪の店舗で1kgあたり360円(税抜き)の米を販売開始。ローソンも同じく、1kgと2kgのパッケージを用意し、全国展開を計画しています。セブンイレブンは、2kg入りの米を800円前後で販売予定です。

しかし、静岡県伊豆の農家、森島明仁さんは、備蓄前の価格抑制に懐疑的です。彼は、備蓄量が限られており、1~2ヶ月しか持たないと指摘。また、JAが設定する価格が2024年に3割以上引き上げられることが決まり、米の流通価格に影響を与えると警告しています。「秋以降はさらに高くなる」と森島さんは予測。生産量の増加が見込めない現状では、根本的な農業改革が必要だと訴えています。

政府は、米の安定供給に向けた対策を検討していますが、果たしてそれが効果をもたらすのか。米関連業者は価格を下げたくない理由から、懸念の声を上げる一方で、消費は急減していると言います。備蓄に群がる人々の姿が浮かぶ中、安価な米の需要は依然として高いものの、農業の未来に暗雲が立ち込めています。米の不足が続くなら、輸入に頼るしか道はないかもしれません。これからの動向に目が離せません。

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