フジテレビの港社長が、中居正広の女子アナ上納問題に関して全社員に緊急発表を行った。12日夕、社長は一斉メールを配信し、「全力で皆さんを守ります」と強調。しかし、その内容は社員の間に不安を呼び起こしている。
社長は、昨年から続く中居のトラブルに関する報道で、社員が心配していることに触れ、「事実でないことが含まれている」と主張。さらに、中居に対する外部弁護士による調査も進行中であると伝えたが、その真意には疑念が残る。「社員は関与していない」と断言したにもかかわらず、調査を続ける姿勢に疑問の声が上がっている。
社員の信頼を得るためには、ただの言葉ではなく、具体的な説明が求められている。特に、アナウンサー部長の佐々木京子が名前を挙げられ、事実かどうかも不明な相談をもみ消しに加担したとの報道が流れる中で、社長の「社員を守る温かい会社でありたい」という発言は空虚に響く。
この騒動は、フジテレビの体質そのものに疑問を投げかける。昭和の名残を引きずる体質は、視聴者やスポンサーの信頼を失わせ、株価の急落を招く要因となっている。港社長は、社員を守ると声高に叫ぶが、果たしてその実態はどうなのか。視聴者とスポンサーに対する説明責任を果たすことが急務だ。フジテレビは今、再建の岐路に立たされている。