【クマ】登山者らの前に突然… 相次ぐ熊の出没 山でも街でも広がる不安  長野 NNNセレクション

長野県での熊の出没が急増し、登山者や住民の間に不安が広がっています。先週、北アルプスの倉竹山頂付近で、体長1メートルほどの成獣が登山者の目の前を悠然と歩く姿が捉えられました。この時、50人以上の登山者が周囲にいたと報告されていますが、幸いにも怪我人は出ていません。

しかし、熊の目撃情報はこれだけにとどまりません。今月中旬、上稲軍の町では、畑のトウモロコシを食べる熊の姿が確認され、町は緊急点検を実施。熊対策員や地元の住民が畑周辺を巡回し、さらなる被害を防ぐための対策を講じています。農作物への被害は中野市でも発生しており、トウモロコシが食い荒らされた畑では、近くに熊の足跡が残されていました。

また、松本市では、熊らしき動物の目撃情報が相次ぎ、警察や消防が周辺を警戒。特に、丸ノ内中学校では生徒の安全を考慮し、保護者に迎えを依頼する事態となりました。学校周辺では、午後4時半過ぎから5件の目撃情報が寄せられ、地域住民の緊張が高まっています。

熊の出没が続く中、地域社会は生ごみを外に放置しないなど、熊を寄せ付けない対策を強化する必要があります。今後の状況に注視し、さらなる情報提供が求められています。安全確保のため、住民の皆様は十分な警戒をお願いします。